独学で挑戦した行政書士試験

11月になる度に行政書士試験を受けに行ったことを思い出します。
私が試験を受けたのは、令和4年でした。
これから独学で行政書士試験を受けてみようと思われる方の参考になるかは、わかりませんが、試験までのことを振り返ってみました。

私は、独学で試験に挑戦しました。
試験についてネットで調べると、独学は難しいという情報もあれば、独学でも簡単という記事もあり、多少の不安を抱えながら、勉強をスタートさせました。

使用した教材は、合格革命シリーズで、特に基本書と肢別過去問題集をメインに勉強しました。
仕事を辞める前に基本書は何となく途中まで読んでいたものの、仕事を辞めたのは6月30日でしたので、7月から本格的に勉強を開始しました。
私の場合、令和4年11月の行政書士試験に合格(発表は令和5年1月末)し、1年間の準備期間を設けて、令和6年に開業することを目標にしていたため、7月から11月までの4か月間試験勉強に専念することにしていました。

結果から言うと、4か月間、独学で合格できましたが、最後の追い込みのときに、バラバラに暗記していた知識がつながっていき、その関連性に気づいたことで、合格できたと思います。

元々、前職で、憲法、行政法、刑法、刑事訴訟法などの法律を勉強する機会はありました。
しかし、行政書士試験では憲法、行政法は出題されるものの、警察の試験で要求される知識とはまた別なもので、全ての科目がゼロからの勉強のような感じでした。

勉強の過程ですが、まずは基本書を一通り読み切りました。
途中よくわからないところも出てきましたが、細かいところは気にせず、全体像を把握するイメージで、とにかく読み切りました。
その後は、基本書と肢別過去問題集で勉強していきました。
基本書の一単元を読んで、対応する問題を解いていき、問題集を進めていきましたが、肢別問題集の1周目は、問題を見たら、すぐ解答を見て、解説を理解することに努めました。分からない用語などはネット検索などをして、問題集の解説ページに書き込んでいきました。
肢別問題集の2周目からは、解答を隠し、問題を解いていきましたが、1周目に費やしてきた時間が無意味に思えるほど、間違いだらけでした。
2周目が終わったら、3周目、4周目、、、と繰り返し問題を解いていきました。
なぜ○なのか×なのか、解説(理由)を理解し、覚えていきました。
この解説を正確に覚えていくことは、記述対策にもなります。
また、多くの受験者の方と同じだと思いますが、行政書士試験のメインである行政法と民法を集中的に勉強しました。

肢別過去問題集を繰り返ししたら良いことは、行政書士試験について解説している多くの方が言っているのをSNS等で見ていましたが、何回くらい繰り返すのが一般的なのかを参考として知りたく、調べたところ、数十回と言っている方が何人かいました。
その数十回ということを聞いて、試験日が近づくにつれ、自分の処理能力の低さに不安を感じました。
なぜなら、私は行政法、民法でも多くて6周くらいしかしていなかったからです。

記述問題対策は、肢別問題集の解説でも足りるとは思いますが、書き方を知るため、別途記述問題対策の問題集を購入し、その解答例(書き方)を参考にしました。

それから試験日が近づくにつれて、点数も現実的になり、合格基準に近づくものの、合格するのかしないのか、はっきりしない実力で、不安でした。
実力試しは、市販されている模擬試験を自宅で3回して、自己採点しました。
勉強開始1か月後(本番3か月前)、その1か月後(本番2か月前)、本番1か月前にそれぞれ1回実施しました。
模擬試験1回目は、途中棄権しました。問題を考えることができないほどの知識量でした。
何となく1か月間勉強してきたという感じでしたので、本番まで3か月でこれはまずいことになると、危機感を醸成できたのはよかったと思います。
この模擬試験ですが、最初、試験をした後に問題と解説をみて勉強することをしていましたが、時間が相当かかるため、私は模擬試験の復習はやめました。その代わりに、肢別過去問題集の繰り返しに時間をかけました。

前年度の試験問題は、試験日の数日前にしましたが、過去問題集で勉強しているため、スラスラ解けます。改めて時間配分を確認するような感じでした。(このスラスラ解ける感覚が、本番ではどうなるか、、、でまた少し不安になりました。)

試験本番の1週間前から肢別過去問題集の憲法・行政法・民法の最後の1周をする計画を立て、解いていきましたが、ここでようやく問題同士のつながりが見えてきました。(気づくのが遅かったです。これが独学のマイナス点だと思います。)
この問題のつながりに気づいたので、合格できたと思います。
そして、この最後の1周では、記述問題も意識して、最後の解説確認をしていきました。
最後の最後に確認をしたい、という問題については、付箋を貼り、試験当日に確認するようにしていました。

足切りがある一般教養問題についてですが、私にとっては、公務員試験などの一般教養問題を対象にした一問一答形式のYouTube動画が効果的でした。
前日に一般教養の勉強はするなと聞いたことはありますが、試験前日の寝る前にも動画を見て就寝しました。
たまたま運が良かっただけとも言えますが、前日にいくつか見た動画から関係する問題がいくつか出題され、ちょっと驚きました。

以上、行政書士試験について振り返ってみました。