告訴状・告発状を作成する際に意識しなければならない事項です。
見たことなのか、聞いたことなのかを明らかにする
自分が見たことなのか、聞いたことなのか、知っていることなのか、または憶測なのかなどを明確にして文章にする必要があります。
例えば、「Aは、Bしていました。」という文は、「私は、AがBしているのを見ていた。」とも言えますが、実は「私は○○さんから、AがBしていた、と聞きました。」である場合があります。
書面の信憑性に関わることですので、自分が実際に経験したこと、他人から聞いたことなどは明確にして文章にする必要があります。
事情を知らない人に分かってもらう文章を作成する
告訴状・告発状は、事情を全く知らない相手(捜査機関)に告訴・告発の内容を理解してもらう書面です。
告訴状・告発状は、あくまで捜査機関に対する捜査の端緒として提出する書面ですが、告訴・告発に至った事情を説明すると同時に、どのような犯罪が成立しているのかを可能な限り立証していきます。
そのため、被告訴人・被告発人の不法行為を可能な限り疎明資料を交えながら、理路整然と書面にする必要があります。作成の際は、客観的な視点が必要です。
事情を知らない第三者に読んでもらうという意識を忘れずに書面を作成する必要があります。